保助看ページ 138号

コロナ禍で看護人生をスタートして ─互いに支え合い貴重な経験に─

保健師

港区みなと保健所 健康推進課

学生時代の保健師像よりも実際の現場はもっと幅広い
きたむら りこ

北村 理子さん 新人(2年目)

コロナ対応の経験を活かして後輩にもつなげたい「聞く姿勢」
まえだ あゆみ

前田 あゆみさん メンター

コロナ対応も健康教育も。幅広く「人」を支える保健師として
にのみや ひろふみ

二宮 博文さん 健康推進課 課長

左から前田さん、北村さん、二宮さん
新人(2年目)北村さん
実習ができなかったことは大きな不安でした。それでも日々のケースに一つひとつしっかりと向き合ってこられたのは、聞いたら答えてもらえる環境があったからこそです。学生時代に抱いていた保健師像よりも現実での学びは幅広く多様。たくさんの方とコミュニケーションをとり、学び続ける先輩を目標に、広い視野で周りを見ることができる保健師になりたいと思っています。
メンター 前田さん
コロナ禍では非常に多くの対応を経験し、「聞く姿勢」が大事だと再認識しました。指導で大切にしているのはコミュニケーション。不安を抱えながら入職した新人が不安なく業務に向き合るようにサポートするのも大事な役割だと思っています。保健師の仕事は新しい出来事の連続です。どれ一つとして同じケースがないので日々学びの機会に恵まれています。わからないことを知ろうとする姿勢を大切にして、今後も成長し続けてほしいです。
課長 二宮博文さん
「未知のもの」という不安を抱えながらコロナ禍を経験し、通常業務がまったくできないなか、多くの保健師がギリギリの状態で対応してくれました。幅広く多様な事例に、本当によく向き合っていると思います。

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助産師

東京都立大塚病院
産科メインの混合病棟

コロナ禍の経験不足をバネに自分らしく成長していきたい
いわと さえ

岩戸 紗英さん 新人(1年目)

ゆっくりでも確実にスキルアップできるよう、新人に寄り添って
うらの なつみ

浦野 夏実さん メンター

岩戸さん(左)と浦野さん(右)
新人(1年目) 岩戸さん
実習の経験が少なく、コミュニケーションがうまくできていないかも知れないと感じることがあります。それでも基礎から丁寧に研修をしてくれ、かつしっかりと見守ってくれる環境に恵まれ、できることが増えました。少しでも先輩方に安心してもらえるよう、たくさん挑戦してもっともっと成長していきたいです。2年目になっても、技術面では新人のほうが優れているかも知れませんが、困りごとに気づいて相談に乗ってあげられるようになりたいです。
メンター 浦野さん
コロナ禍では分娩体制や病棟の受け入れ患者さんも変化しましたが、「大変だからこそ頑張ろう」と病棟全員で乗り越えてきました。新人を迎えるときも、メンターの先輩に一つひとつ聞きながら、新人が不安にならないよう、また、ゆっくりでも確実にスキルアップできるようにという思いを持って教育計画を立てました。できることは着実に増えており、丁寧に患者さんと関わっている姿は頼もしく、成長を感じています。今後も自分のよさを活かしてほしいと思います。

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看護師

東京北医療センター
消化器・整形外科病棟

不安を乗り越え着実に増えていった「できること」
かわぐち さえ

川口 紗衣さん 新人(2年目)

不安に寄り添い丁寧に。手探りの指導計画で成長に導く
さくらい みき

櫻井 美希さん プリセプター

川口さん(左)と櫻井さん(右)
新人(2年目) 川口さん
コロナ禍で実習はトータルで2週間ほどしかできませんでした。患者さんとの関わり方も看護の基本的な技術も、どちらの経験も少ないなかでの就職はとても不安でした。就職してから学生時代のように看護過程の展開をしたり、看護技術の実習を受けたりするのは大変でしたね。実は、今もあまり成長した実感はないのですが、課題にも指導にも丁寧に向き合ってくれた先輩や、いい雰囲気の病棟に恵まれて、ここならば看護師を続けられそうです。
プリセプター 櫻井さん
「コロナの影響で実習が難しかった新人を、どうしたら不安なく受け入れられるか」と、病棟の雰囲気づくりから教育計画まで何もかも手探りの1年間でした。大変でしたが、皆が不安を抱えながらも病棟としてのまとまりは強くなった気がします。普段とは違う状況での指導で負担に感じていたかもしれませんが、一つひとつ積み重ねることでできることが増え、安心して任せられるようになりました。もっと一緒に関われたらよかったと反省する点も多くありますし、厳しいこともたくさん言いましたが、着実に成長してくれたのがうれしいですね。

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