今年から統括保健師となり統括をする立場です。みんなのモチベーションを引き出すために「時間をかけて了解を得ながら話を進めること」を意識しています。自分の役割は「スタッフが自分で考えて意見をもち、チームで協働して前を向いて仕事ができるように環境を整えること」だと思っています。実際は統括未満なのかもしれませんが、みんなが安心して活躍し、成長を感じながら仕事ができるように裏方で支えるような自分でありたいと思っています。「自らの考えをもち、仲間とともに切り開く力」をもった若いスタッフを育てていきたいです。
産科を定年退職し、現在は保健所で「妊婦面接」の仕事をしています。産科とは異なるフィールドですが、数え切れないほどの出産に立ち会ってきた経験が活かされていると感じる場面がたくさんあります。保健所は、妊婦面接、健診、保育課と、多くの部署で母子と長くかかわっていくので、ちょっとした違和感などでも、できるだけ記録に残すように心がけています。私は助産師の仕事が大好きです。赤ちゃんがこの世に生まれようとする力と産婦さん自身の新しい命を生み出す力を信じて、多くのお産に携わってきました。若い方に「助産師になりたい!」と思ってもらえるよう、今後も魅力を伝え続けたいと思っています。
医療機関を定年退職し、現在は老人保健施設で働いています。「介護現場のほうがゆったりしている」という勝手なイメージがありましたが、「看護職は自分だけ」という時間帯での急変など、誰にも頼れない状況でスピーディな判断や指示を求められることも多いですね。また、「認知症」の方に対する対応などは、医療従事者全体、社会全体が取り組むべき課題でもあると感じています。約40年、看護師として働いてきて、看護の仕事の素晴らしさはもちろんですが、ライセンスとしての強みも感じています。定年後も働く場所がたくさんあり経済的な安心感もあります。若い方にもぜひ、長く続けて欲しいと思っています。私が感じる 「長く続けるコツ」は、「頑張りすぎないこと」と、「困ったときには誰かに頼ること」です。