保助看ページ 139号
災害支援に行ってきました!
─支援(現地・後方)の現場から─
保健師
東京都南多摩保健所
避難所での災害時保健活動を経験して感じた
「保健師の力」
現地支援
角田真友子
(
かくたまゆこ
)
さん
管理課保健医療担当
職場内の引継ぎ体制を万全に「被災地への派遣」をサポート
後方支援
岡田美保
(
おかだみほ
)
さん
地域保健推進担当課長
岡田さん(左)と角田さん(右)
現地支援 角田さん
能登半島地震の発生後、金沢市内の避難所に派遣されました。避難所では、被災者の服薬管理や感染症の流行に苦労しつつも、保健師同士で相談しながら対処しました。日々の地区活動が、災害時の保健活動でも生きるのだと感じています。これからも地域で困っている方の力になれるように、保健師を続けていきたいです。
後方支援 岡田さん
地震の発生から間もない時期だったため、角田さんが派遣される日程がなかなか定まらない状況でした。直属の上司である課長代理が中心となり、角田さんの業務内容を常に把握して、いつ派遣されてもいいように引継ぎ体制を整えました。角田さんには、被災地支援の体験を、日常の業務に活かしてもらえたらと思います。
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助産師
国家公務員共済組合連合会
虎の門病院
災害支援で拓けた「選択肢」
助産師としてさらに向上するために
現地支援
上野容子
(
うえのようこ
)
さん
看護師長
東京都看護協会災害支援ナース養成研修受講者
「限りある中で普段の看護を」
自律したスタッフを安全に送り出すのが使命
後方支援
犬童千恵子
(
いんどうちえこ
)
さん
看護次長
犬童さん(左)と上野さん(右)
現地支援 上野さん
現地では主に管理業務を担当し、20名ほどの看護師のフォローや他職種との連携を行う役割を担いました。全国から集まった看護師がそれぞれの役割をすぐに把握し、活動する様子から学んだことはたくさんあります。今回、直接の助産師業務は行いませんでしたが、被災地の様子や避難所の光景から、助産師目線だからこそ気づけたこともありました。この経験を活かして、今後の業務でも助産師として、人としてアップデートしていきたいと思っています。
後方支援 犬童さん
被災地へのスタッフ派遣は、現地で求められていることをキャッチして適切な人材を送ることです。今回の派遣は、管理業務を必要とする現地のニーズと上野さんのスキルが合致して実現しました。当院の災害支援ナースは20名以上おり、DMATなどの派遣など災害支援に触れる機会は多くあります。今後もさらに研修などを通じて当院の役割を担えるスタッフを支援したいと思っています。
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看護師
地域医療振興協会
東京北医療センター
5階東病棟
初めて知った被災地の現実。支援の多様さを実感
現地支援
橋田顕太郎
(
はしだけんたろう
)
さん
看護師
東京都看護協会災害支援ナース養成研修受講者
看護師以前に「人」として
人選には基礎スキル+看護技術を重視
後方支援
佐藤恵
(
さとうめぐみ
)
さん
主任看護師
被災地の状況
現地支援 橋田顕太郎 さん
今回の派遣では直接的な看護業務は行いませんでしたが、現地で求められているものと自分たちが提供できるものがうまく噛み合ってこそ本当の支援であり、「待つ」ことも必要だという本質を考える機会になりました。この経験を活かし、今後も必要とされれば災害支援ナースとしての役割を果たせるよう、日々の業務でもスキルを磨いておきたいと思っています。
後方支援 佐藤恵 さん
災害支援ナースには看護技術だけでなく、社会人としての基礎的なスキルが必要です。指示を受け、判断し、時には「できるかできないか」を的確に判断して伝えなければならず、日々の看護業務で身についたスキルがそのまま被災地でも役立ちました。当院では「災害拠点病院」としての役割を果たすため、病院全体で「災害支援ナース」の育成に取り組んでいます。
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